2026年10月7日、山梨県内の小学校で、5年生24名を対象に、カードゲーム「moritomirai(モリトミライ)」を活用した森林環境教育の体験授業を実施しました。
全国体験活動推進協会HAPPYは、約110分間の授業のファシリテーションを担当しました。
子どもたちは、ゲームでの体験と振り返りを通して、森林と私たちの暮らしとのつながりについて考えました。

カードゲーム「moritomirai」とは
「moritomirai」は、山の所有者、森林組合、猟師、行政職員、住宅メーカー、学校の先生など、森や私たちの暮らしに関わるさまざまな立場になり、ゲームを通して「森の未来」について考える体験型の森林環境教育プログラムです。
参加者は、それぞれ異なる仕事や目標を持つ10種類の役割に分かれ、カードを使って仕事や生活に関わるさまざまなアクションを選択していきます。
自分たちの目標だけを考えて行動すると、森やまち全体にはどのような変化が起こるのか。
より良い未来をつくるためには、誰と話し、どのように協力すればよいのか。
ゲームの中で起こる変化を体験しながら、森林と私たちの暮らしとのつながりを考えていきます。
5年生24名が10種類の役割に挑戦
今回の授業では、5年生24名が10種類の役割を担当し、グループに分かれてゲームに挑戦しました。
授業のはじめに日本の森林について考えたあと、それぞれの役割やルールを確認してゲームをスタート。
子どもたちは、自分たちの目標達成を目指してカードを選び、ほかの役割と相談したり協力したりしながら、森とまちの未来をつくっていきます。
各ターンの終了後には、森やまちの状況を示すメーターを確認します。
自分たちが選んだ行動によって何が変化したのか。
その結果を見ながら、次はどのような行動を選択するのかを考えていきました。
ゲームが進むにつれて、自分たちだけでは達成できないことがあることや、一つの行動が森や社会のさまざまな部分につながっていることも見えてきます。
子どもたちは、ほかのグループとの情報交換や協力も行いながら、それぞれの方法で森の未来を考えました。
アンケートから見えた子どもたちの変化
授業後には、参加した24名を対象にアンケートを実施しました。
「森に対する気持ちは変わりましたか?」という質問では、
「とても変わった」18名(75%)
「少し変わった」6名(25%)
となり、24名全員が、授業を通して森に対する気持ちに変化があったと回答しました。
また、授業全体の満足度については、
「とても満足」17名(70.8%)
「満足」6名(25.0%)
「ふつう」1名(4.2%)
となり、95.8%が「満足」以上と回答しました。
自由記述にも、ゲームの楽しさだけではなく、森林への理解や、ほかの人と協力することの大切さ、自分自身の行動について考えたことなど、さまざまな気づきが書かれていました。
参加した児童の感想
「みんなで協力すれば、一人じゃできないこともできてよかったです。」
「あらためて森や木のことについて考えようと思った。」
「他のSDGsについても知りたくなった。」
「しぜんの大切さやこれから自分がしたいとりくみがわかったし、ゲームがたのしかったです。」
体験をきっかけに、森林について知ることだけでなく、協力すること、さらに学んでみたいと思うこと、自分にできることを考えることへと学びが広がっている様子がアンケートからもうかがえました。
ゲームの世界から、現実の森へ
ゲーム終了後は、体験を振り返りながら、自分たちの行動と森やまち全体の変化について考えました。
「自分たちの目標を達成できたか」だけではなく、森やまち全体はどうなったのか。
さらに良い未来にするためには、どのような行動や協力が必要だったのか。
ゲームの中で起きたことを振り返りながら、現実の森林や社会へと視点を広げていきます。
森を守ることは、単に木を切らず、そのまま残しておくことだけではありません。
木を育て、適切に使い、再び森を育てていくこと。
そして、森林に関わるさまざまな立場の人たちが対話し、協力することも、持続可能な森をつくるために大切です。
実際にアンケートでも、
「木をきることも大切なことが分かった」
という気づきが見られました。
知識として答えを教わるだけではなく、自分で選び、その結果を見て、ほかの人と関わり、もう一度考える。
今回の授業が、子どもたちにとって森林と自分たちの暮らしとのつながりを考える一つのきっかけとなりました。
HAPPYでは学校・教育機関での体験型授業を実施しています
全国体験活動推進協会HAPPYでは、「moritomirai」をはじめ、森林・環境・生物多様性・水・SDGsなどをテーマとしたさまざまな体験型教育プログラムを活用し、学校や教育機関での授業・ワークショップを実施しています。
一方的に知識を伝えるだけではなく、体験→気づき→対話→考える→行動というプロセスを大切にし、子どもたち自身が体験の中から問いや気づきを見つけられる学びを目指しています。
学校授業や出前授業、森林環境教育・環境教育プログラムの実施についても、お気軽にHAPPYへご相談ください。
カードゲーム「moritomirai」の詳細は、公式サイトをご覧ください。

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